
「屋上のある家に憧れる」という声を耳にするときがあります。屋上があれば、家にいながら開放感を味わえたり、家族の時間を楽しめたりするため魅力的です。その一方で、費用やメンテナンスなど気を付けたい点もあります。本記事では、屋上のある家のメリットとデメリット、後悔しないためのポイントについて紹介します。
暮らしの幅が広がる屋上の魅力
屋上のある家は、単に外に出られるスペースが増えるだけではありません。暮らし方によってさまざまな使い方ができるのが大きな特徴です。まずは、屋上のある家ならではのメリットを見ていきましょう。
プライベートな屋外空間を確保できる
庭とは異なり、屋上は周囲からの視線を受けにくい空間です。したがって、人目を気にせず家族だけの時間を過ごしやすくなります。
休日にテーブルやチェアを置いて食事を楽しんだり、読書や趣味の時間を過ごしたりと、自宅にいながら特別な空間をつくれます。住宅が密集しているエリアでも開放感を得やすい点は大きな魅力です。
子どもの遊び場として活用できる
屋上は子どもが安全に遊べるスペースとしても活躍します。シャボン玉や水遊びなど、庭がなくても体を動かせる場所を確保できます。
公園へ行く時間が取れない日でも、自宅で気軽に遊べる環境をつくれるのはメリットといえるでしょう。家族の目が届きやすい場所で遊ばせられるため、安心感にもつながります。
洗濯物や布団を干しやすい
屋上は日当たりや風通しがよいケースが多く、洗濯物や布団を干すスペースとしても活用できます。ベランダよりも広い面積を確保できれば、一度に多くの洗濯物を干せるでしょう。
家族が多い家庭ではとくに便利です。また、布団やラグのような大きなものも干しやすく、家事の効率向上にも役立ちます。
景色や季節の変化を楽しめる
屋上があると、家にいながら空や景色を身近に感じられます。夜には星空を眺めたり、季節ごとの風や空気を楽しんだりすることも可能です。
花火大会が見える立地であれば、自宅から花火鑑賞を楽しめる場合もあります。毎日の暮らしの中で特別感を味わえるのは、屋上の大きな魅力のひとつです。
屋上をつくる前に知っておきたい注意点
魅力の多い屋上ですが、よい面だけで判断するのはおすすめできません。実際に建ててから後悔しないためにも、デメリットについて理解しておくのが大切です。
建築費用が高くなりやすい
屋上を設ける場合は、防水工事や安全対策のための手すり設置が必要になります。したがって、一般的な屋根の住宅と比べると建築費用が高くなる傾向があります。
また、広い屋上を希望するほど費用も増えるため、予算とのバランスを考えながら計画を進めるのが重要です。
定期的なメンテナンスが必要になる
屋上は雨や紫外線の影響を直接受ける場所です。したがって、防水性能を維持するための点検や補修が欠かせません。
適切なメンテナンスを行わないと、雨漏りのトラブルにつながる可能性があります。建築時だけでなく、将来的な維持費も考慮しておく必要があります。
昇り降りが負担になることもある
屋上を利用するためには階段を使って移動する必要があります。最初は頻繁に利用していても、動線が悪かったり使い勝手がよくなかったりすると、次第に足が遠のいてしまう場合があります。
とくに重い荷物をもって上がる場合や高齢になった後の利用についても考えておきたいところです。
気候によって使いにくい日がある
屋上は屋外空間であるため、天候の影響を受けます。真夏の強い日差しや冬の寒さ、強風の日は利用しづらくなる場合があります。
せっかく設置しても使う機会が限られてしまうケースもあるため、実際の利用シーンを具体的にイメージしておくのが大切です。
満足できる屋上づくりのために考えたいこと
屋上のある家で後悔しないためには、事前の計画が欠かせません。使い方や将来の暮らしを考えながら設計すると、満足度の高い住まいにつながります。
家族の利用目的を明確にする
まず考えたいのが「何のために屋上をつくるのか」という点です。バーベキューを楽しみたいのか、子どもの遊び場にしたいのか、洗濯スペースとして活用したいのかによって必要な広さや設備は変わります。
目的が曖昧なまま計画すると、完成後に使わなくなってしまう可能性があります。
利用しやすい動線を考える
屋上へのアクセスのしやすさは重要なポイントです。リビングから近い位置に階段を設けるなど、日常的に利用しやすい動線を意識すると活用頻度が高まります。
反対に、移動に手間がかかると利用機会が減ってしまうため注意が必要です。
防水対策やメンテナンス計画を確認する
屋上は防水性能が非常に重要です。どのような防水工法を採用するのか、将来的なメンテナンス時期や費用はどの程度かかるのかを事前に確認しておきましょう。
建築会社に任せきりにするのではなく、維持管理まで含めて理解しておくのが大切です。
実績のある設計会社に相談する
屋上のある家は一般的な住宅よりも設計や施工の知識が求められます。したがって、屋上住宅の実績が豊富な会社へ相談するのが重要です。
施工事例を確認しながら、自分たちの希望に合った提案を受けると失敗のリスクを減らせます。設計段階から専門家としっかり打ち合わせを行うと、使いやすく快適な屋上空間を実現しやすくなります。
まとめ
屋上のある家は、プライベートな屋外空間を確保できる点や子どもの遊び場や洗濯スペースとして活用できる点など、多くの魅力があります。一方で、建築費用やメンテナンス費用がかかる点、動線によっては利用頻度が下がる点も理解しておかなければなりません。大切なのは、家族がどのように屋上を使いたいのかを明確にし、将来の暮らしまで見据えて計画する点です。屋上のある家づくりを検討している場合は、実績のある建築設計事務所へ相談しながら、自分たちに合った住まいを形にしていくとよいでしょう。

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